足りない栄養を補って健康体を目指す ~10年後の自分は日々の食生活が作る~
前回は子どもの頃の食生活が大人になってからも大きく影響するということをご紹介しました。
急に子どもの頃の話をされて驚かれたかもしれませんが、女性の体は子どもの頃の生活習慣が影響してくるほどに繊細だという本日の内容に繋げていくための話としてお伝えしたかったのです。
食事の影響は10年後、20年後の自分を作る基礎となることを意識して女性の体と食事の関係を改めて学んでいきましょう。
3食食べても足りない栄養素がある
以前に欠食は様々な弊害があることをお伝えしましたので、3食きちんと食べることをみなさんも意識されていることと思います。
しかし3食食べていても足りない栄養素があるのです。
ビタミン類、ミネラルとカルシウムが主に挙げられますが、更には実はたんぱく質が足りていない女性が多いのです。
節約と健康のバランス
カロリーは必要分を摂っていても食べているものが糖質ばかりでビタミン、ミネラルやたんぱく質などの必要な栄養が不足している状態を「新型栄養失調」と呼びます。
仕事優先の多忙な生活ではどうしてもパンだけや麺類などに偏って糖質過多になりがちです。
また一人暮らしの人は節約であったり調理の手間を省いたりするためにも野菜、肉や魚の摂取量が少なくなりやすい傾向があります。
まずは外食をした時に魚や野菜など不足しているものを積極的に食べるように心がけましょう。
偏食による弊害
不妊症の要因となる排卵障害には血糖値が関係しています。
甘いものや糖質が多いものばかりを食べて偏食を続けてしまうと老化を促す物質AGEが体内に溜まっていき、体が正常な働きをすることが出来なくなり動脈硬化や骨粗しょう症を引き起こしてしまいます。
女性は子どものうちからお母さんになる準備を始めていますので、お菓子やジュースから糖分を取り過ぎることに気をつける必要がありますわけです。
また妊娠した女性が栄養不足の状態だと、子どもが出生体重2500g未満の低出生体重児になりやすくなります。
そして低出生体重児は正常体重の子どもに比べて生活習慣病をはじめとした病気のリスクが高まることが分かってきています。
女性の健康は自分だけでなく、子どもへ孫へと3世代に影響するとも言われていて健康の鍵を握っているということを示しています。
他にもダイエットにより体重を急激に減少させることもよくありません。
体脂肪率と卵巣機能とは密接な関係にあり、体脂肪率の減少は脳による体内の機能をコントロールする働きを抑制して月経不順、無月経などの卵巣機能不全を起こすともいわれています。
重度の無月経となった場合には、卵巣機能の回復が困難なこともあるために過度のダイエットには注意が必要です。
食べることへ関心を持とう
新型栄養失調という言葉が生まれてしまう背景はバランスの良い食事を取ることがどれだけ重要なのかがきちんと伝わっていないからなのではないかと私は考えています。
パワーやスタミナを与えてくれるビタミン類や鉄分、ミネラルをしっかり取るようにする必要があると理解はしていても健康診断で悪いところもなく風邪もひいていなければ大丈夫だと思ってしまいがちです。
しかし女性が社会で活躍をすればするほど、反比例で摂取カロリーの低下だけではなく妊婦も含めて喫煙率や飲酒率、偏食が高まる傾向にあります。
今は楽しい時間を過ごせていても結果的に仕事や遊びを優先させたことによって何を失うことになるのかを落ち着いて冷静に考える必要があります。
逆説的に思えますが、仕事やプライベートの時間を充実させるためにも健康を犠牲にしないで、自分の人生を守るための知識や情報を積極的に集めるべきなのではないでしょうか。
その第一歩としてバランスの良い食事を取ることから始めてみましょう!
まとめ
女性の社会進出は活躍の場が広がりとても輝いて見えます。
しかしみなさんの中で将来は家族を持ちたい、子どもを持ちたいと考えている人がいれば今日から自分の生活を見直してみましょう。
健康的な体も規則正しい生活も一朝一夕では手に入れられません。
少しずつ変えていくことによって5年後、10年後の自分へ健康のバトンを渡すことになるということを意識してみてください。
自分自身の幸せのために一度考えてみる機会を持ってみましょう♪
私は一人暮らしをしていますが、節約となると食費を節約しがちになってしまいます。
つい簡単に済ませてしまう時もあるので、栄養素も気にした食生活を心がけたいと思いました!