【夏バテ対策:解消法編】食べ物でやる気・体力を回復させよう!

やる気が出ないとき

前回は食べ物で夏バテ予防をテーマにお伝えをしてきました。

みなさんは健康への意識が高く、規則正しい生活を送っているかと思いますが、気をつけていても夏バテをしてしまうことはもちろんあります。

夏バテはやる気がなくなる、体力が落ちるなど日常生活に支障をきたしてしまいます。

今回は食べ物、飲み物で夏バテ解消をテーマに東洋医学の陰陽五行からお伝えしたいと思います。

優先順位をつけてみていきますので1つずつ取り入れて夏バテから早く回復しましょう!
 

【本日のポイント】
食べ物、飲み物で夏バテを解消する!


「東洋医学の夏バテ解消方法」
1.「火」体にこもった熱を下げる
夏野菜と苦味の成分で体温を下げる
汗をかいて熱を放出する

2.「土」体力をつける
胃を元気にしてエネルギー吸収を良くする

3.「金」免疫力を上げる
血流を良くして体の隅々にまでエネルギー届ける

4.「水」体の水分調節をする
ミネラルとビタミンB群を補給して体の水分と血液の濃度を正常に保つ

5.「木」血を作るサポート
ビタミンCとクエン酸で肝臓の機能と鉄の吸収率をあげる

体の熱を下げる

気温が上がるのと一緒に体温も上がりやすくなります。

体は熱を下げようと汗をかく、肌の近くに流れる血流を増やして外気で血液の温度を下げようとします。

このときに汗をかく量が少なかったり、血液の温度が下がりきらないと体内に熱がこもり続けて内臓を疲弊させ、体の機能を低下させてしまいます。

夏が旬の食材で体の熱を下げる効果、苦み成分の熱を発散させる効果で内臓が正常に機能するように整えてあげましょう。

少しずつ体のだるさやのぼせがなくなっていくようになります。

また、夏が旬の食べ物は栄養価が高いので夏バテの体に必要な栄養を効率よく取ることができます。

夏の野菜・果物:体を冷やす効果がある
苦み成分:利尿作用、熱を抑える効果がある

赤身の肉や魚:血を作る
 

「火」体にこもった熱を下げる
夏野菜と苦味の成分で体温を下げる
汗をかいて熱を放出する
血を作る

「夏野菜、赤い食べ物、苦い食べ物など」
ゴーヤ・トマト・キュウリ・ピーマン・レタス・セロリ・ナス
パイナップル・スイカ・メロン
牛肉(赤身)・ラム肉
マグロ(赤身)・カツオ・いわし・アジ
コーヒー・緑茶 など

 

体力をつける

次に胃が弱ってしまっているので、胃を労わりながら落ちてしまった体力を回復させていきましょう。

消化の負担を減らすごはん、うどんやそうめんなどでエネルギーチャージをしていきましょう。

卵(ゆで卵を除く)も消化にいいので、このような組み合わせがおすすめです。
卵+ごはん
卵+うどんやそうめん

注意点!
夏場に生卵を食べるときには食中毒に十分に注意してください。
体力が落ちているのでいつも以上に食中毒になるリスクも高くなります。


食欲がないとアイスクリームやカキ氷などで体力を維持しようとしてしまいがちですが、食べ過ぎると胃などの内臓を冷やして消化吸収の能力を落としてしまいますので、食事代わりにならないように心がけていきましょう!
(私自身にも言い聞かせています。苦笑)
 

「土」食べ物を消化して体力をつける
胃を元気にしてエネルギー吸収を良くする

「土の中で育つもの、茶色の食べ物、甘い食べ物など」
みそ汁
米・大麦・もち麦
小豆・あんこ
うどん・そうめん・そば

ナツメ・栗
カボチャ・とうもろこし・さつまいも・山芋(とろろ) など

 

免疫力をつける

夏の暑さでイライラや疲労が強くなると自律神経が乱れて呼吸が浅くなっていきます。

体にしっかりと空気を取り込んであげないと疲れが取れない、眠りが浅い、老廃物が体にたまっていくなど免疫力を下げてしまう原因を自ら作ってしまうことになります。

スパイスや薬味には肺の機能を高めてくれる効果があります。

他にも血液や水分の循環を良くして、老廃物を体から出してくれる作用によって内臓や細胞を元気になり免疫力が上がっていきます。
 

夏にカレーが食べたくなる人は免疫力が下がっているかもしれませんので、お湯につかって睡眠をとると疲労回復が早まり免疫力が上がっていきますので試してみてください。
 

「金」免疫力を上げる・老廃物を出す
血流を良くして体の隅々にまでエネルギー届ける
老廃物をためこまずに排出させる

「秋野菜、白い食べ物、辛い食べ物など」
山椒・シソ・わさび・シナモン・コショウ
玉ねぎ・ネギ・きのこ全般
にんにく・唐辛子・生姜・ミョウガ
鶏肉
桃・梨

 

体の水分を調整する

熱中症対策で水分をとることも大切ですが、汗をかくとミネラルが不足していきます。

水分補給だけではなく、野菜・魚介類・海藻類に多く含まれるミネラルで体の水分を正常な状態に保ってあげましょう。

またミネラルは腎臓の機能をサポートするので余分な水分を排出してむくみを軽減してくれるのと同時に血の濃さを調整してくれます。

ただし、スポーツドリンクにはミネラルとエネルギーを素早く補給できるように塩と砂糖が多く含まれていますので飲み過ぎには注意です!

(この理由から私は母にスポーツドリンクを買ってもらえなかったので、子供の頃にスポーツドリンクを飲んでいる友達がうらやましくて仕方がなかったです。)

現代人は塩分過剰になりやすいので食事以外では「しょっぱいものが食べたいな」と思ったときに食べるぐらいをおすすめします。

さらに豚肉やうなぎなど魚介類に含まれているビタミンは疲労回復と血を作るサポートをしてくれますので、食欲不振がおさまったら積極的に食べていきましょう。
 

「水」体の水分調節をする
ミネラルとビタミンB群を補給して体の水分と血液の濃度を正常に保つ
利尿作用
疲労回復と血を作るサポート

「冬野菜、黒い食べ物、塩辛い食べ物など」
醤油・塩
納豆・豆乳
玄米
魚介類(うなぎ・ハモ・あさり・はまぐりなど)
海藻類(海苔・昆布・わかめ・もずく・ひじきなど)
豚肉
麦茶・黒豆茶・玄米茶
スポーツドリンク など

 

血を作るサポート

腸で吸収された栄養は肝臓でさらに分解をされて血液中に送られます。

肝臓の機能が下がると血液が流れても栄養を体の隅々にまで送る効率も一緒に下がってしまいます。

肝臓が関係するのはビールなどお酒のときだけのように思ってしまいますが、健康でいるためにとても重要な役割をしているのです。

酸っぱいものが食べたくなる時には肝臓の機能が弱っている可能性があるので労わってあげましょう!
 

「木」栄養がたくさんつまった血を作る
ビタミンCとクエン酸で肝臓の機能と鉄の吸収率をあげる
たくさんの栄養を血液に送り込む役割

「春野菜、緑の食べ物、酸味の食べ物など」
梅干し
枝豆・そらまめ・きぬさや・インゲン豆・アスパラガス・たけのこ
レモン・甘夏・スモモ・梅・かりん・すだち・ゆず
いちご・ブルーベリー
酢 など

 

まとめ

夏バテの解消法を東洋医学の視点からみていきました。

夏バテになりやすい人となりやすい人の違いは今回お伝えしたように食生活も関係していることがわかってもらえたのではないでしょうか。

「この1品だけで夏バテ効く!」という魔法の食べ物はありませんが、優先順位も参考に不調が強く出ているところや食べたいものから栄養を得ていくようにしていくのも効果があります。
 

【本日のポイント】
食べ物、飲み物で夏バテを解消する!


「東洋医学の夏バテ解消方法」
1.「火」体にこもった熱を下げる
夏野菜と苦味の成分で体温を下げる
汗をかいて熱を放出する

2.「土」体力をつける
胃を元気にしてエネルギー吸収を良くする

3.「金」免疫力を上げる
血流を良くして体の隅々にまでエネルギー届ける

4.「水」体の水分調節をする
ミネラルとビタミンB群を補給して体の水分と血液の濃度を正常に保つ

5.「木」血を作るサポート
ビタミンCとクエン酸で肝臓の機能と鉄の吸収率をあげる


体が健康でいるためにはバランス良く食べることが大切で、食欲がないからとアイスクリームやジュースで過ごしていると秋になっても体の不調が治らなくなってしまいます。

頭ではわかっていても私も夏バテをするときがあるので食べられないのに無理をして食べることが難しいことは十分にわかります。

そのようなときにはゼリーのようなさっぱりしたものがほしくなると思います。

例えばフルーツがたくさん入ったゼリーを選んで買うなど少しずつ食べる量を増やす、種類を変えるなど工夫をして夏バテから早く回復するように心がけていってみてはいかがでしょうか!
 

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