女性こそ気をつけたい口臭 ~原因とケアでストレスを減らそう~
みなさんは口臭を気にしたことがありますでしょうか。
最近では口臭予防や虫歯予防としてオーラルケア用品が多種多様に売られています。
それだけ関心が高まっているのかとは思いますが、私は大丈夫かなと不安になったり、何をすればいいのかがわからなかったりするかもしれません。
今回は口臭の原因と対策を学んでいきます。
ポイントはこの4つです。
・水分補給をする
・歯を隅々までケアする
・歯の定期検診をする
・女性ホルモンの働きを知る
早速一緒に確認をしていきましょう。
歯科医療総合商社と口臭など生体ガス測定システムの企業が2019年4月~5月にかけて全国の4700人を対象とした意識調査を行ったところ、口の中の悩みについて全体の90.6%が「口臭が気になった経験がある」と回答をしました。
また、口臭が気になる場面はどういう状況かという質問に対しては、職場とデート中との回答が多くあったそうです。
職場で他人の口臭が気になったシーンを聞いたところ
「仕事の打ち合わせをしている時」69.9%
「あいさつをする時」46.0%や「飲み会の時」41.7%などを大きく引き離しています。
デート中に相手の口臭が気になった経験があるかについては
女性 45.7% 男性 32.5%
女性の方が大きく上回っています。
年代別では
20代の女性は46.4%(男性35.3%)
30代の女性は50.6%(男性36.7%)
のように気になると答える率が年代と比例して上がっています。
参考(時事メディカル:口臭、女性の方が深刻!? 日本人の9割気にするが)
口臭の原因
口臭の原因と考えられるものはこれだけの種類があります。
・食べカス、虫歯、歯周病、歯石など口内の細菌によるもの
・口内の乾燥などの口腔環境(口の中の衛生状態)によるもの
・胃の働きが悪いとき(消化不良、体調不良など)
・胃から食べ物のニオイが上がる
(にんにく、キムチなどの臭いが強いものを食べた時)
・糖尿病
・喫煙 など
口臭は自分では気づかないことが多く、デリケートな問題なので他人に指摘されることも少ないために知らないうちに周りに迷惑をかけてしまっています。
他にも体が何らかの不調を抱えているときにも口臭を発生させることがあります。
体調不調の場合は一過性ではなく臭い自体も強いことが多いと言われています。
強い口臭であってもほとんどは口中の問題ですが、重大な病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要です。
口臭が発生する主な6個の原因
【歯周病、虫歯】
口の病気として一番に疑う必要があります。
どちらも歯垢や歯石などによって細菌が過剰に繁殖している状態です。
歯周病、虫歯が進行すると卵や玉ねぎが腐ったような独特の口臭を発生させます。
【歯垢】
歯に付着する細菌などの固まりです。
プラークとも呼ばれ、口臭だけではなく歯周病や虫歯の原因になります。
【歯石】
歯垢が石灰化したものを指します。
口臭はもちろん、歯周病や虫歯の原因になります。
【舌苔】
舌の表面を覆う白っぽい細菌などの固まりを指します。
口臭の原因になるので専用の歯ブラシで優しく磨いて落としてあげると口臭を予防出来ます。
ただし舌を強く磨いてしまうと舌を傷つけてしまい、傷ついた場所に細菌が入り込んで口臭を強くしてしまう原因になるので気をつけましょう。
【インプラント・詰め物などのケア不足】
インプラント・ブリッジ・入れ歯・リテーナーなどのケアを怠ると臭いや色素を吸着してしまいます。
詰め物もゆるんだり腐食したりするとそこに汚れがたまって口臭や虫歯の悪化の元になります。
【慢性鼻炎などの鼻のトラブル】
魚や卵が腐ったような臭いを発することがあります。
鼻づまりによる口呼吸も口中の乾燥を招くために口臭の悪化に繋がります。
6つの原因から主として口内の衛生環境を整えることが口臭を防ぐことに繋がることが十分にわかりました。
その中でセルフメンテナンス としてみなさんが実践されているものはこのような対策なのではないでしょうか。
・マウスウォッシュでの口腔の洗浄
・フッ素入りの歯磨き粉を使った虫歯予防
・デンタルフロスや歯間ブラシによる細部の歯垢除去
・キシリトール入りのガムなどによる虫歯予防
歯の隅々までケアが行き届いていれば口臭を予防することが出来るので改めてセルフメンテナンスが適切であるかを確認してみてください。
すぐに出来る水分補給で口臭対策
日頃から口の中の乾燥を引き起こさないように水分補給を積極的にすることが大切です。
ただしコーヒーの苦味や酸味中性である口内を酸性に傾けることと唾液の分泌を低下させます。
口の中で酸性状態が続くと口臭を発生させる細菌が活性化しやすくなるので、水分補給としてコーヒーを飲むことは控えて水や白湯を飲むようにしてください。
飲み物では緑茶のカテキンは口臭予防に効果的です。
水の代わりとしてたくさん飲むと利尿作用があるために体内の水分を必要以上に排出してしまう点には注意してください。
さらに唾液は虫歯予防にも重要です。
唾液を十分に出せるようにガムやキャンディー、タブレットを持ち歩くのもおすすめです。
歯の定期検診で口臭対策
虫歯や歯垢などが口臭の原因であれば治療で解消されますので、大人は3~4ヶ月に1度は歯医者さんでの定期検診を受けることをおすすめします。
しかし実際には歯の定期検診を行っている女性は約30%に留まるという調査結果があります。
どれだけブラッシングやデンタルフロスをこまめにしていても全ての歯垢や歯石を防ぐことはとても難しく、歯列矯正を行った人は矯正器具によるダメージにより虫歯になりやすい傾向にあります。
口臭を意識したらまずは歯の治療とメンテナンスをすることから始めましょう!
女性だけに発生する口臭
女性特有で発生する口臭があるのを知っていましたでしょうか。
発生にはホルモンのゆらぎが深く関わっていて女性は誰にでも起こる生理現象です。
原因としては唾液腺はホルモンの影響を受けやすく、ホルモンの分泌量が減ると連動して唾液の分泌量も減ってしまうために口内が乾燥して口臭を発生させる環境を自ら作ってしまうのです。
女性の体はホルモンの増減が大きいため、次の4つの時期は口臭が強くなる可能性があります。
女性ホルモンによる影響のために残念ながら根本的な解決は出来ませんが、知識として知っておくことで意識をしてオーラルケアをするなどの対策を取ることに繋がればと思います。
思春期
思春期口臭はニラ臭い、犬や猫などの動物の臭いを感じさせる口臭を放つときがあります。
これは血液中の成長ホルモンや性ホルモンの影響だと言われていて、体調やストレスにも影響されるために極端な場合は日々臭いを発していたり、発していなかったりと変化が大きいことも特徴です。
成長過程による一時的な生理機能のアンバランスによってもたらされるもので、大人としての体や機能が完成する18~20歳くらいに落ちつきます。
友人や恋人に指摘されると落ち込むことになるでしょうが、周りよりも成長が早いということや一時的なものであるということを理解してオーラルケアなど出来る対策をするようにしましょう。
生理前や生理中
女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌は生理前から生理中にかけて最少となります。
エストロゲンの減少に伴いこの時期は唾液の量も減る傾向にあります。
また、イライラや不安感などのストレスによって口中が乾きがちになることも珍しくないので口臭が出やすいといわれています。
妊娠中
妊娠中はホルモンの分泌量が通常の10~30倍にもなります。
その1つのエストロゲンは唾液の分泌量を減らし、歯周病菌を増殖させる作用があるために妊娠中は口臭が出やすくなるのです。
また、つわりによってオーラルケアが満足にできなくなるので口臭を強めたり、虫歯や歯周病を招いたりする要因にもなってしまいます。
閉経前後
更年期には女性ホルモンが急激に減少します。
女性ホルモンの減少に合わせて唾液の分泌量も減るので口臭が出やすくなります。
まとめ
口臭の対策としては口内の環境を整えることが大切で、原因となる虫歯や歯周病などの口の中のトラブルを減らすことが必要です。
4つのポイントとしては
・水分補給をする
・歯を隅々までケアする
・歯の定期検診をする
・女性ホルモンの働きを知る
知っておくことで傾向と対策を取ることが出来るようになり、口臭で周りに迷惑をかけることが減るようになります。
他にも女性は年代を問わず男性よりダイエットに取り組む人が多いことも口臭の原因の1つとも言われています。
食事の回数を減らすと唾液量も減り、口臭につながることがあります。
過度な食事制限で口臭が強くなっていては魅力も半減してしまうことでしょう。
食事でも健康でもバランスをとることを心がけましょう。
次回は口臭予防効果のある商品を中心に自分で出来る具体的な対策をみていきましょう♪
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