【体験談】がん検診の料金はいくら?30代でもやった方がいい? ~大腸がん偏~
女性のがん死亡率第1位である大腸がんの検診に半年前に行ってきました。
30代半ばになったからなのか周りから乳がんや大腸がんになってしまったという話が聞こえてくるようになってきたことで「一度受けてみた方がいいかな」と思ってはいました。
大腸がんは早期発見・早期治療で治る確率が高い病気ですが、自覚症状が出てきたときにはかなり進行してしまっていて治療に時間も費用もかかったり、薬の副作用に苦しんだりする可能性もあります。
3人に1人はがんになる時代、体験した私の結論としては「1度は受けてほしい」とみなさんへお伝えしたいです。
今回はなぜ大腸がん検診をすすめるのかを私の経験を通じて紹介したいと思います。
また、医療現場がひっ迫する現状、基礎疾患が新型コロナウイルスの感染リスクを上げることからも病気の予防が今まで以上に重要になってきます。
健康の大切さを今一度考える機会にしてもらえると嬉しいです。
【前偏のポイント】
大腸がん検診を受けよう!
安心を得ることは心と体の健康を作る
=検査を受ければ不要なストレスが減る!
妊娠を考えている女性は検診を受けておこう
=妊娠すると健康診断・検診が受けにくい…
検査方法で費用が大きく変わる
1000円~40000円!?
費用の違いは何が違う?
1.検査に必要なステップの数
2.心と体への負担の軽減
3.どこまで細かく検査できるか
【中編のポイント】
注意することは?
1.前日は病院からの指示通りに過ごそう
2.病院は家から遠くないところがおすすめ
3.半日有給は取った方がいい
私は検診センターをこうやって探した
【後編のポイント】
実際に行ってきた!
検査はつらい…痛い…
健康診断の結果と医療費控除
検診を受けることが心と体の健康を作る
私が大腸がん検診を受けようと思ったきっかけは3つあります。
1.会社の人(40代女性)が大腸がんで日帰りの内視鏡手術をしたと聞いて恐怖…
2.私の四柱推命の命式上「がんになりやすい時期」がきていた
3.痔から大腸がんにならないと聞いたけれど不安がある
大腸がんは大腸の中にできるポリープ(良性腫瘍)にがん細胞が発生して増えることが主な原因です。
20代・30代の女性で大腸がんになる人も増えており、初期段階では自覚症状がでないので早期発見・早期治療のためには意識的に検診を受けるしかありません。
しかし早期に発見と治療をすることができれば70%~90%の確率で完全に治癒できる病気ともいわれています。
40歳以上から検診を受けた方がいいと言いますが、
何歳なんて言っていられない!と心と体の健康のために私は台風でキャンセルになった旅行費用をこの機会に健康のために払う決意をしたのです。
どれだけ気をつけていてもがんになるときはある
生活習慣が大切なのは言うまでもありませんが、生まれ持った体質や偶然が重なってがん細胞が増えてしまうことももちろんあります。
私が知っている上場企業の経営者の方もご自身で厳しく食事制限をして、筋力体力の維持にも励んでいましたが、定期的に受けている人間ドックで初期の胃がんが見つかり手術をされました。
現在はすっかり元気ですが、周りも驚くぐらい徹底的に体調管理をしていてもがんになってしまうということです。
私たちは常にがんになるかもしれないというリスクを抱えながら生活をしており、ストレスを心で感じながら日々過ごしているということなのです。
検診によって異常なしという安心を得ること、初期の発見で治療ができることは心と体の健康を維持できるわけです。
四柱推命は性質だけではなく病気にかかりやすい時期も示してくれます。気になった人は友人のブログからどうぞ!
大腸がんリスク セルフチェック
生活習慣のセルフチェックは大腸がんに限らずがんになるリスクがあるかどうか
症状チェックは大腸がんの可能性があるかどうか
を確認していきます。
生活習慣の項目を見ていくと誰にでもリスクがあるということがわかりますね。
基礎疾患に限らず妊娠している人は多くの検診を受けられない、妊娠中は免疫力が下がると言われています。
この観点からも女性は妊娠前にがん検診・婦人科検診を受けておくことで無用な不安、妊娠中や出産後に病気で苦しむリスクを減らせるのだと知っておいてください。
【生活習慣】1つでも当てはまれば「がんのリスク」があると知っておこう!
□ 肉食中心の食生活である(ソーセージやハムなどの加工品も含む)
□ 野菜や果物はあまり食べない
□ お酒を飲む(少量も含む)
□ タバコを吸う
□ 健康診断で肥満と診断される
□ 運動はほとんどしない
□ いつも寝不足である
□ 人間関係や仕事でのストレスが多い
□ 基礎疾患がある(免疫力が下がっている)
□ 家族で胃がん・大腸がんになった人がいる
大腸がんの症状チェックはチェックがあるから大腸がんであると断言できるものではありません。
しかし早期発見・早期治療の観点から受診の目安として見てみてください。
【大腸がんの症状チェック】気になったら検診も考えてみよう!
□ 便秘または下痢が続いている・繰り返している
□ お腹が痛いわけでもないのに便が細くなった
□ お腹が張ることが増えた
□ 痛みがないのにお尻を拭くと血がついている
□ 血便が出る
□ 健康診断の便潜血検査でひっかかった
検査方法で費用が大きく変わる!
大腸がん検査は検査方法が多いために料金も大きく変わります。
便潜血検査は人間ドックでも採用されているように便の中に血が混ざっていないかを検査することで大腸がんによる出血が起きていないかを確認します。
検査が簡単にできるものは費用が安く1000円程度から受けることができます。
反対に最新技術を使う・検査技師が検査をする・医師が診断をするなど細部まで検査をしようとすれば40000円程度にまで検査費用がかかります。
注意したいことは同じ内容の検査であっても検診を受ける病院や検診センターによって料金が違います。(後編でお伝えしますが、私はここにかなりの労力を割いた…苦笑)
同じ検査でも内容が異なる部分がどこになるのかをきちんと調べてから検診を受けるようにしてください!
料金の違いは何が関係しているのか
みなさんにも想像がついているかと思いますが、費用が変わる要因はこの3点です。
簡単に費用の違いについてお伝えしていきたいと思います。
【がん検診の費用の違い】
1.検査に必要なステップの数
=人件費・機器使用料がかかる
2.心と体への負担の軽減
=痛みの大きさ・精神的疲労の度合い
3.どこまで細かく検査ができるか
=早期発見・早期治療に繋がるか否か
検査に必要なステップの数
・前日からの食事制限
・薬で大腸内を空っぽにするための工程
・内視鏡検査など検査機器を使用する
・検査技師を拘束する
・病院で安静にしている時間 など
検査を受けるために必要なステップが多いほど、検査に関わる人が多いほど料金は高くなっていきます。
検査を行う、診断するために特殊な技術や知識を必要とする場合も料金が高くなります。
心と体への負担の軽減
内視鏡検査のような精密検査を行った場合になりますが、検査時に精神的疲労や痛みがでることがあります。
検査時の痛みが少ない、短時間で検査を行うなど受診者の心と体への負担が少なくて細かく検査ができる検診方法は費用が高くなる傾向にあります。
負担を減らすために鎮静剤を使用する、ベテランの技師が検査をする場合にはオプションとして追加の費用がかかることもありますので費用を抑えたい人はきちんと記載内容に目を通しておきましょう。
どこまで細かく検査ができるかで変わる実際の費用
一番費用の差が生まれるポイントです。
検査の種類によって信ぴょう性が異なる、早期発見・早期治療を目指した内容なのかの2点を中心に検診で多く見られる4つの検査を見ていきましょう。
便潜血検査
条件が合えば自治体の補助で無料~1000円程度の負担で受けられるもっとも簡単な大腸がん検診です。
便に血が混ざっていた場合、再検査の通知がきます。
しかし早期の大腸がんでは血が混ざることは少ないために、再検査の時点でがんが進行してしまっている可能性があります。
腫瘍マーカー
血液検査によってがんになっているかを確認するもので、2000円~3000円程度で受けられます。
しかし基準値以上の数値が出てひっかかってもがんになっていない、反対に数値が基準値を超えていないのにがんになっている場合もあります。
喫煙、妊娠中、血圧などの薬を常用している場合にも数値に影響が出てしまうために他の検査と併用すると信用できる結果を得られるでしょう。
大腸内視鏡検査
大腸がんの精密検査として最も信頼性があり、一般的な検査方法です。
検査中に気になる点がなければ検査時間は15分~30分程度です。
費用は大きく3つに分かれます。
1)大腸内の観察のみ(明らかに異常がない場合) 5000円~6000円
2)病変(がんかもしれない組織)の一部を採取して検査をする 10000円~15000円
3)ポリープごと(病変を丸ごと)採取して検査をする 20000円~30000円
※2)と3)は検査で見つかる病変の数により金額が変動します
3)は日帰り手術も可能なために以前よりも受診率が上がっていますが、採取した病変が本当にがんであるかは組織検査をしなければわかりません。
他にもデメリットとしては
・大腸が空っぽの状態にならないと正確な診断ができない(下剤を飲んで朝から数時間かけて空っぽにする)
・内視鏡を肛門から大腸の奥まで挿入していくので痛みがあることが多い
・カメラの死角は確認が難しい
・病変を切除した後の傷が治るまで1週間程飲酒や食事を気をつける必要がある
メリットとしては
・5mm以下の小さな病変を見つけることができる
・画像診断ではわかりにくい平たい病変も見つけることができる
・その場で病変の取り切れた場合は別で手術をする必要がなくなる
・早期発見・早期治療には現在最も有効な検診の受け方である
病変が良性か悪性かの結果がわかるまでの日数は1週間~2週間程度かかることが多いですが、大腸がんの可能性があるかどうかをしっかりと確認できます。
大腸CT検査
私が受けた大腸がん検査(大腸3D-CT検査)です。
検査の精度はほぼ内視鏡検査と同じ程度といわれています。
デメリットとしては
・5mm以下の病変や画像ではわかりにくい平たい病変は見つけられない可能性がある
・CT検査のために放射線被ばくがある
・費用は20000円~30000円で大腸がん検診の中では最も料金が高額
・病変が見つかった場合には内視鏡検査を受けなければならない
メリットとしては
・検査時間10分~15分程度と短い(病院の滞在時間も1.5時間~2時間でとても短い)
・心と体のストレスが最も少ない
・内視鏡カメラの死角を画像で診断できる
・大腸に内視鏡など器具を入れる必要がないので痛みが少ない
・大腸内に便が残っていても検査をすることができる
※残便については検診センターや病院によって判断が違いますのでご参考まで
肛門から炭酸ガスを注入してCTで大腸内を撮影して(造影剤は前日から数回に分けて飲んでいます)、画像診断の専門医によって異常の有り無しを診断してもらいます。
先ほどの内視鏡検査と比べて制約がとても少ないために費用が許せば検査を受けるハードルが下がると思います。
内視鏡検査が1番有効だと言っておきながら私がCT検査を選んだ一番の理由は、内視鏡検査は痛みがあるとか、内視鏡がお腹の中にある間ずっと苦しく感じるとかという話を聞いてビビりな私には耐えられる気がしなかったという…苦笑
その意味では自分の中で異常は見つからない前提で、安心を得るために大腸がん検診を受けたといっても過言ではありません!
前編まとめ
大腸がん検診全3編の前編をお伝えいたしました。
今回は体験よりも私が大腸がん検診を受けるために調べた情報のまとめになってしまいましたね。苦笑
実際に自分で費用や検査内容を調べていくと、いくつものサイトを開きながら情報収集をしていくことになるのですが、一言でいうと「情報が多過ぎてわかりにくい!」と机をひっくり返したくなりました。笑
この記事を読んでくれた人には『検診がどういうものなのか』『いくらぐらいかかるのか』を見て「がん検診ってこういうものなんだ」と思ってもらえればという気持ちで長々と書かせてもらいました。
【前偏のポイント】
大腸がん検診を受けよう!
安心を得ることは心と体の健康を作る
検査方法で費用が大きく変わる
1000円~40000円!?
費用の違いは何が違う?
1.検査に必要なステップの数
2.心と体への負担の軽減
3.どこまで細かく検査できるか
【中編のポイント】
注意することは?
1.前日は病院からの指示通りに過ごそう
2.病院は家から遠くないところがおすすめ
3.半日有給は取った方がいい
私は検診センターをこうやって探した
【後編のポイント】
実際に行ってきた!
検査はつらい…痛い…
健康診断の結果と医療費控除
今回はみなさんに自分の健康とがん検診について関心を持ってもらえていれば私としては嬉しい限りです。
次回は検診センター・病院の探し方と体験してわかった事前の注意点をお伝えしていきます!
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