フレンチのマナー2 各料理の食べ方と作法を学ぶ
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きれいなテーブルクロスに磨かれたフラットウェアやグラス、食器が並んでいると少しだけ肩に力が入ってしまう気がしませんか。
今回は実際の食事の流れに沿って食べ方を確認していきます。
和食と洋食のマナーがマスター出来ればあと一息です。
食事とは切っても切れない関係である私たちですから、美味しく素敵に食事を楽しめる女性を目指しましょう!
パンをきれいに食べるには
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パンをキレイに食べるのはメイン料理ではないのに難しいと思いませんか?
特にフランスパンのような少し硬めのパンですとちぎって食べるときにパンのくずがたくさんこぼれて気になってしまうことも…
マナーと共に上手に食べられる方法を見ていきましょう。
パンはオードブルまたは前菜と一緒に出てきます。
食べるタイミングは決まっていませんので、最初からオードブルと一緒に食べても問題はありません。
ただしパンはメイン料理のお皿と一緒に下げられてしまうので、お腹の調節をしながら食べるようにしてください。
基本的にはメイン料理が食べ終わるまでパンは追加をしてくれます。
たくさん食べられるからといって残してしまわないようにしてください。
パンの食べ方
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直接噛り付くのはマナー違反ですし、見た目も悪いですよね。
パンは必ず一口サイズにちぎって食べるようにしましょう。
バターやオリーブオイルをつける時にも先にパンをちぎってからつけます。
バターが数名分一緒に小皿に盛られている、小さな容器に入れられていることがあります。
この場合は先に自分が必要な分のバターをパン皿に取分けます。
ゲストが優先でバターを取るようにして、周りよりも先に取り分けた場合は「お先に」と周りに伝えるとスマートです。
オリーブオイルをつけて食べる場合にはオリーブオイルの2度付けは避けましょう。
自分用の小皿にオリーブオイルが入れられている場合でも同様に避けましょう。
パンくずを散らかさないコツ
四角いパンであればパンの角をお皿につけてちぎる
丸いパンであればパンをお皿に軽く押し付けてちぎる
このようにするとパンくずが飛び散らずにキレイに食べることができます。
アミューズ・オードブルの食べ方
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前菜の前にアミューズと呼ばれる小前菜が出されることがあります。
お店からのおもてなしとして、大半は一口で食べられるものが出てきます。
アミューズ用のカトラリーが無い場合は手で食べて良いという意味です。
前菜はフランス語では「オードブル」、イタリア語では「アンティパスト」、英語では「アペタイザー」と呼びますが、美しく盛りつけされたものが多いです。
例えば魚と野菜を重ねて作られたカルパッチョのようなメニューの場合、崩れないように食べると上品に見えます。
魚を一口分にカットして、一度横によけて野菜添え、ソースをつけて食べるを最後までキレイに食べることが出来ます。
サラダで葉物や長さのある野菜を食べる場合は食材をフォークで押さえつつナイフを使って折りたたむ、または一口サイズに切って食べるといいでしょう。
スープの食べ方
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スープは手前から奥に向かってスプーンですくって飲みます。
口に入れるときには音をたてないようにすることがポイントです。
スプーンに軽く口をつけてスプーンを傾けて「流し込む」ように飲むといいでしょう。
具材が入っている場合も大きく口を開けて食べるとスマートさが少し欠けてしまうので、スプーンの端で具材をすくって食べるようにします。
スープの量が少なくなってきたら
残りの量が少なくなってきたらお皿を左手で奥側に少し傾けてすくいましょう。
無理にそのままスープをすくおうとすると食器とスプーンが当たる音も出てしまいますし、お皿やスプーンが傷ついてしまう可能性もあるので気をつけましょう。
具材が入っているスープでお皿を傾けてもスプーンですくえない場合はそのまま残してしまっても失礼にはなりません。
フォークやナイフを使う、手を使ってスプーンに具材を載せることは避けましょう。
魚料理の食べ方
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魚の身が崩れてないように丁寧に切ります。
魚には切りやすい「筋」があるので、筋に沿って切っていくとキレイに食べることが出来ます。
魚の下にある付け合わせは魚と一緒に食べても、交互に食べてもどちらでもいいのですが、バランス良く食べて魚だけや付け合わせだけがお皿に残ることのないようにしてください。
肉料理の食べ方
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肉料理も「筋」に沿うようにして、奥側に向けて斜めにナイフを入れるとさらに切りやすくなります。
フォークで口に入れる量(一口サイズ)を刺して、ナイフでカットします。
ここで注意したいことはフォークを刺し直さないことです。
魚にも共通することですが、食材の左側から食べていくと覚えておきましょう。
「フォークで刺した箇所が次に食べる一口」になります。
右側からカットして食べていくとせっかくの料理にフォークを刺した穴がたくさん残っていき、汚く見えてしまいます。
最初に全部切り分けて食べるのもマナー違反です。
旨みである肉汁が切り口から流れ出てしまってせっかくの料理が台無しになってしまうからです。
肉の焼き加減について
レストランによっては肉の焼き加減を確認されることがあります。
お店の人から焼き加減について聞かれるので覚えておきましょう。
焼き加減を迷ったり、名称を忘れてしまった時にはお店の人に「おすすめの焼き方は何ですか?」と聞いてみてください。
一番美味しい状態で食べられるように丁寧に教えてくれますよ!
焼き方名称
・レア(表面をさっと焼くのみ)
・ミディアムレア
(焼き目をつけながら火の通った部分3割と赤身7割になる程度 )
・ミディアム
(焼き目をつけながら火の通った部分と赤身が半分ずつになる程度)
・ミディアムウェルダン
(焼き目をつけながら火の通った部分7割と赤身3割になる程度)
・ウェルダン(赤みがほとんど残らない程度まで焼く)
デザートの食べ方
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レストランによっては盛り合わせで数種類のデザートを出してくれることがあります。
盛り合わせの場合食べる順番は
1.アイスクリームやシャーベット
2.ゼリーやムース
3.ケーキやチョコレート
このように溶けてしまうものを優先に、サッパリした味のものから濃厚な味のものへと食べ進めていきましょう。
フルーツの酸味は口直しの効果もあるので、デザートを最後まで美味しく食べるためにもバランスよく食べたいですね。
コーヒー・紅茶の役割
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食後のコーヒーや紅茶は口の中をリセットする役割があります。
デザートと同時に飲み物を出してくれることもありますが、口の中をリセットする役割を担うためにデザートよりも少し遅れて飲み物が出てきます。
コーヒーのカップを持つときにはソーサー(受け皿)は持たずにカップだけを持ちましょう。
紅茶の場合はテーブルが低ければ受け皿を持っても構いません。
時々持ち手だけで支えるにはカップが重たく感じる場合があります。
その時はカップに手を添えてもマナー違反にはなりませんので、こぼさないことを優先しましょう。
ミルクを入れる時はスプーンで軽く数回だけ回します。
スプーンとカップが当たらないように注意してください。
砂糖が角砂糖の場合はティースプーンの上に乗せてゆっくり沈めるとコーヒーや紅茶が飛び散りません。
持ち手が利き手と反対側にあったら
カップの持ち手が利き手と反対にある場合は、くるっと外側(奥側)から180度持ち手を回して利き手側に持ってくるようにしましょう。
会計・退店時
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会計は可能であれば相手がお手洗い等で席を外している時に済ませられるとスマートです。
もしも相手の人が支払いをしてくれると決まっている場合には敢えて少し席を外すことがマナーになります。
店を出る時には必ずお店の人に「ごちそうさまでした」と笑顔で言いましょう。
「ありがとうございます」「ごちそうさまでした」をきちんと相手の目を見て笑顔で言える女性は相手に好印象を与えることが出来ます。
これはマナーというよりもステキな女性になるために身につけたい行動ですので日頃から意識してみてくださいね。
食事中に避けるべき行動
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実は自分が思っているよりも周りの人やお店の人に自分の仕草は見られています。
相手や周りに不快な思いをさせてしまうかもしれないので、しっかりと意識するようにしましょう。
思わずやってしまう食事中の行動
1.食事中に携帯をいじらない
食事の写真は手早く撮ろう!
2.食事中に髪の毛をいじらない
髪の毛には目に見えない埃や花粉がついているので手が汚れる
3.料理のシェア、お皿の交換はしない
相手の料理が美味しそうでも我慢!
4.口に入ったまま話さない
食べる時と話す時を分けよう
どうしてもの時は口元を手で隠すようにしよう
5.フラットウェアで音をたてたり、食べている音をたてたりしない
ナイフやフォークで大きな音を立ててしまったら「失礼いたしました」と言いましょう
6.フラットウェアやナプキンを落としたら自分で拾わない
手が汚れてしまうので慌てずにお店の人を呼んで新しいものをもらおう
7.席を立つときにナプキンをテーブル上に置かない
一時的に席を外す場合には自分の椅子の上にナプキンを置く
ナプキンをテーブルに置くのは帰る時のマナー
9.バッグをテーブルの上に置かない
クロークで預けるか、背もたれと自分の背中の間に置く
10.楽しい食事の雰囲気を作ることを心がける
ストレス発散の会話は別のところで
美味しい食事に集中しよう!
服装にも心を配ろう
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1.ドレスコードを確認する
フォーマル、セミフォーマルは昼用と夜用でスタイルが異なるので注意
2.お店の雰囲気に合ったファッションを心がける
主役はお店に来ている人全員と料理であることを忘れずに
3.スカートの場合
膝上丈のスカートは避けてストッキングを着用
4.ヘアスタイル
食事をする時に髪の毛を触ることが無いようにする
5.足元
サンダルやミュールなどの足先が見えるものやスニーカーなどは避ける
6.バッグ
大き過ぎるものは避けるかクロークで預ける
7.アクセサリー
華美なものは避けてシンプルに
8.香水
出来れば香水はつけない方がよいが、香りが強いものは避ける
まとめ
食事の進め方からマナーを確認してきましたが、いかがでしょうか。
少し意識をするだけでも優雅さを演出することが出来るので目に見えて素敵な女性へのステップアップが出来るかもしれませんね。
自分が苦手とするところやうっかりやってしまうマナー違反を克服して一目置かれる人を目指しましょう!
次回は洋食編の最後として飲み物編をお伝えします。
ワイングラスの形には意味があることを一緒に確認していきましょう♪