箸のマナー 箸の持ち方と使い方を覚えれば恥ずかしくない

当たり前に正しく使う

みなさんは箸を正しく使えていますでしょうか。


急に何を言い出すかと思われているかもしれませんが、箸の持ち方は思いの外見られているのです。


今年調査をされた箸の持ち方について様々な意見が飛び交ったそうです。
 

箸の持ち方について6月中旬、ツイッター上で議論が起きた。手の形は人それぞれなので持ち方が違ってもいいという声もあれば、持ち方が特殊だとその人が育った環境について余計な推測をされてしまい損、という声もあがった。

箸の持ち方についてアンケートを実施し、118人から回答が寄せられた。「箸の持ち方が気になる」という人は80.5%にのぼり、「気にならない」(19.5%)を大きく上回った。

キャリコネニュース 2019.06.23


もちろん箸の持ち方だけで一概に家庭環境や人格を判断することは出来ません。
しかし一度気になってしまったことから派生して食べ方や飲み方まで見られていたのでは堪りませんよね。


最後には勝手に人柄や性格まで決めつけられてしまう可能性もあるのであれば、箸の持ち方や使い方を学んで損はないのではないでしょうか。


反対にポイントを押さえておけば品格のある女性と思ってもらえるチャンスになるかもしれません。


この機会に一緒に学んでいきましょう!
 

箸を正しく使う意味

個性的な持ち方でも食べられるけれど

和食では洋食とは異なり全て同じ箸を使って食べます。
先述の通りに箸の使い方が美しく出来ているかどうかで教養を判断されたり、家庭環境を想像させたりと事実とは異なることを判断されることさえも起こり得るのです。


もしもこれが男性との食事の場面であればどうなるでしょうか。
初めて一緒に食事をするとなれば余程話が合うといった状況にならなければ、相手の食べ方を少なからず目にすることになるでしょう。

人は相手の第一印象を会って最短7秒で判断する」と言われています。

その後は自分が感じた印象と相手の人となりが合っているかの答え合わせを相手の言葉や仕草から判断をしていきます。

相手の情報が少なければ少ないほどに、相手を知る材料を得ようと相手の動きに注目をしますので、目で見た情報から相手の人となりを判断してしまう傾向があります。

私は両親から箸の使い方を厳しく躾けられたことも相まって他の人の箸の持ち方や使い方を見てしまう癖があり、素敵な女性は箸の持ち方は当然ながら使い方も美しく見えるようにされている人が多いように思います。


毎日使う箸から多くのことを判断されてしまうのですから、正しい持ち方や扱い方を知らないと恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。


しかし毎日使う箸だから毎日練習することが可能です。
今からでも箸の持ち方は直すことが出来ますし、箸をキレイに使うことも出来るようになります。

箸の持ち方おさらい

まずは箸の持ち方と使い方をおさらいしましょう。
 

持ち方のポイント
下の箸は固定して動かさないのがコツ。 

箸を正しく使えていますか?
1.薬指の第一関節から爪のつけねの間にのせる。
2.親指と人差し指の付け根で挟み、親指で固定して動かないようにします。

上の箸はペンを持つようにするのがコツ。

1.中指の第一関節と爪の付け根の間にのせる。
2.人差し指の付け根の乗せ、親指で固定し、人差し指をそっと添えて、三本の指ではさみます。
3.箸で動かすのは上だけ、下は固定して動きません。
※筆を持つように指を伸ばして持ってはいけません。

引用:サラリーマンが知っておくべき食事マナー  和食を食べるときの基本  マイナビニュース


改めて確認すると自分の箸の持ち方が本当に合っているのか不安になりますね。
それだけ私たちは当たり前のように使っていますが、海外の人から見ると高度な技を持っているように感じるのですからもっと誇りを持つべきではないでしょうか。


そうは言ってもみなさんの箸歴はみなさんの人生と同じ年数とほとんど変わりませんから、今まで無意識だった箸の持ち方から正しい持ち方に直すことは簡単なことではありません。
その場合は学び直すことも検討してみてください。

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割箸にもマナーがある

割箸には割り方のマナーもある

みなさんにとって最も身近な箸といえば割箸ですね。
割箸一つでワンランク上に見られることが出来ます。
早速確認していきましょう!
 

割箸は縦向きに割る

  1. 割箸を水平に持つ
  2. 左手で割箸の中央下側を固定する
  3. 右手で割箸に中央上側を持って引っ張り上げる
  4. 割箸が上下に割れる

なぜ縦向きに割らなければならないかというと
割箸を横向きで引っ張って割ると隣の人にぶつかってしまう可能性があるからです。

家では危なくないから大丈夫!…かな…

隣りの人に自分の手が当たってしまうほど割箸が堅いことは珍しいので少し極端ではありますが、周りに配慮をするということがマナーとして大切だということです。
 

割箸をずらして巻紙を取る


割箸の中央に小さな紙が巻かれて固定されている割箸を見たことはありませんでしょうか。


箸を割る必要が無く、箸がバラバラにならないように固定されていて和食のお店で見られます。


巻紙は破るのではなく片方の箸をずらすことで緩ませて取ります。
箸を抜くようにスライドさせるイメージでしょうか。


巻紙の糊付けが強い場合には破らないといけませんが、キレイに巻紙が取れるとスマートに見えるので試してみてください。
 

箸をこすり合わせない


最近で見た記憶はありませんが、割箸を割った後に箸をこすり合わせて木クズを取るのはやめましょう。
周りに木クズを巻き散らしてしまい、不快な思いをさせてしまうかもしれません。


どうしても気になるときは手で取るようにするか、余程に気になる場合は新しい箸をもらうようにしてください。


箸袋は箸置き代わりに使用しても問題ありませんので箸置きがなければ箸置きにして、箸置きがあれば端の方に避けておきましょう!
 

箸の先端を使うようにする


割箸は性質上食べ物の水分を吸いやすいものもあります。
醤油やソースの黒色やトマトの赤色は目立ちますので出来るだけ割箸に色がつかないように先端を使うように心がけましょう。


また一度にたくさん食べようとすると、箸も口元も汚れたり料理をこぼしたりするかもしれません。
食べ方が汚い人に見えてしまわないように、箸で切り分けて一口サイズで食べるようにしましょう。


周りからは簡単には見えない部分ではありますが、箸の先端を使用して箸を汚さないようにするという箸のマナーが存在しますので意識出来ると差別化に繋がりますね!
 

食べ終わったら箸袋に戻す


箸袋がある割箸の場合は食事が終わったら箸を箸袋にしまいましょう。
箸袋に戻すときに「箸袋の下側を約2~3cmくの字に折り返してから戻す」とよりスマートです。


ただ箸袋に戻すのではなく箸袋を折り返してから戻すとお店の人にこの箸は使用済みですという合図にもなりますし、汚れた箸の先を見えないようにする配慮を感じ取ってもらうことが出来ます。

ポイント!
見えない部分や小さな配慮がスマートや優美さを演出する

箸全般のマナー

箸は常に利き手で扱う


食事をする時に左手で箸を取って右手に持ち替えて食べていませんか?
マナーとしては間違いで、正しくは右手から動作が始まります。
※利き手が右手の場合でお伝えしています
 

箸の取り方

  1. 右手で箸の真ん中か少し右寄りを取り上げる
    親指、人差し指と中指の3本で挟みます
  2. 右手のすぐ左側を左手で下から支える
    親指、4本の指で挟むと安定します
  3. 右手をそのまま箸の右端までスライドさせる
  4. 右端まで来たらそのまま右手を返す
    端に沿ってU字のカーブを描くようなイメージで右手を動かします
  5. 下側から箸を持つ位置まで右手をスライドさせて箸を正しく持ち替えます
  6. 箸をおくときは5~1の順番で動作を行う


難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に考えると3ステップなのです。
①右手で持ち上げる ②左手で箸を支える ③右手へ持ち帰る
左利きの人は全て逆になるので左手で持ち上げるから始めます。


箸の使い方が美しい人は上品な印象を周りに与えることが出来るので一目を置かれるかもしれません。
美しい箸づかいをぜひ身につけましょう!
 

箸の反対側を使わない


料理を取り分ける時に自分の箸を逆さにして反対側を使う人がいますね。


しかしこれは配慮しているように見えて配慮にはなりません。
手が触れていたところを使用しているわけですから、衛生面も含めて見苦しく感じてしまうので絶対しないようにしてください。


きちんとお店の人に取り分け用の箸をもらって楽しく食事できるように配慮しましょう!
 

箸を持ったままで器やグラスを持たない


箸を手に持ったままで小皿以外のものを持つことは避けましょう。
お茶碗や大きめの取り皿などの器は右手で取り上げて、次に左手で底を支えてきちんと持ちます。


左手で器をきちんと持ったら、箸は右手で取り上げます。
器を持っている左手の小指と薬指で箸を挟み右手をスライドさせて返してから正しく箸を持ち直しましょう。

箸をおく時はその逆の順番にすればよいのです。
この動作が日常的に出来れば上級者であると判断してもらえるでしょう。
ここも周りとの差別化になりますね!

ポイント!
全ての動作を指を揃えて行うと優雅さが際立つ

意外と多いマナー違反


箸のマナーには周りの人に不快感や無作法な印象を与えるものが多くあります。
大切な場面では失礼なことがないように参考にしてみてください。

  • 探り箸:汁物などを器の中でかき混ぜて中身を確認する
  • 刺し箸:フォークのように料理に箸を突き刺して食べる
  • 指し箸:食事中に箸を持った手で人や物を指し示す
  • ねぶり箸:箸についたご飯やおかずなどを口でしゃぶるように取る
  • 箸渡し:自分の箸で持っている料理を別の箸へ直接を渡す
  • 迷い箸:どの料理にするかと箸を持ったままで迷ってしまう
  • 寄せ箸:箸を使って器を自分の元に引き寄せる

ポイント!
箸を一旦置くことで大半のマナー違反は解決する

まとめ

「いただきます」
は大切なマナーです!

みなさんいかがでしょうか。
意外と知らないこともあったのではないでしょうか。


ポイントは「周りへの配慮」です。
・周りが不快な思いをしない
・周りに心を配る

この2点を押さえればワンランク上の振る舞いをする意識を持つことに繋がります。


日本人は「和」を大切にする国民です。
みんなで楽しい時間を共有するためにも周りの人にも心を配りましょう。


箸を割ったら楽しい食事の時間の始まりです!
そこで一旦箸置きへ箸を戻して笑顔で「いただきます」と挨拶をする心のゆとりがあればもっとステキですね♪


次回は和食のマナーについて学んでいきましょう。

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