【確認】子宮筋腫を知る~生理で見る自覚症状が大きな病気を予防するサイン~
女性の4人に1人は子宮筋腫が出来るといわれています。
良性の腫瘍なので生死に関わるものではありませんが、腫瘍が出来ているとすぐに治療しないといけないのかな、手術しないといけないのかなと思ってしまうかもしれません。
体にどのような影響があるのか、悪性になる可能性があるのかということが心配になることもあるのではないでしょうか。
私自身、子宮筋腫が見つかった時にとても不安になったので、みなさんにとっても健康を見直す機会になるようにしたいと思いました。
本日は子宮筋腫と女性のライフステージについてお伝えしていきます。
【本日のポイント】
子宮筋腫は体にどのような影響があるのか
・手術は必要なのか
・妊娠できるのか
子宮筋腫の可能性がある症状
・生理痛が重たい
・生理の量がとても多い
・生理が月2回以上ある
・生理で血の塊が出ることが多い
・貧血を起こしやすい
子宮筋腫は体にどのような影響があるのか
一般的に子宮筋腫は自覚症状が出にくいので検診を受けてわかることが多いといわれています。
子宮筋腫は女性ホルモンの影響で腫瘍ができるので生理がある間は少しずつ大きくなっていきます。
全く症状が出ないままに腫瘍が大きくなっていき、検査で5cmの筋腫が見つかる人もいるほどです。
良性とは言っても何もしないままでいいのかと不安になりますので、特に気になる2つのポイントで見ていきましょう。
手術は必要なのか
子宮筋腫ががんに変わることはないので、子宮筋腫と診断されても自覚症状が無ければ経過観察をするのが一般的です。
しかし子宮筋腫と似た悪性の腫瘍の可能性もあるので再検査の案内が来たらそのままにしないで、きちんと検査を受けるようにしてください。
自覚症状があって検査をした場合も必ず手術をするとは限らず、薬でホルモンの影響を抑えるなど体の負担が少なくて済むような治療法が選択されます。
妊娠できるのか
子宮筋腫と聞くと不妊や流産のリスクが高くなるとされています。
実際には筋腫が出来る場所や腫瘍の大きさが関係しているために子宮筋腫だから妊娠できないわけではありません。
しかし治療が必要になる場合は手術や薬の影響によって妊娠や出産の計画を変えなければならないこともあります。
医師から日常生活への影響についてきちんと話を聞いて正しく子宮筋腫と付き合っていかなければならないといえるでしょう。
子宮筋腫の可能性がある症状
子宮筋腫が影響して辛い症状に悩まされる人がいます。
生理は量も症状も個人によって差があるために生理痛もどこまでが正常な症状なのかがわかりにくいですよね。
どのような症状があったら検診を受けた方がいいのかを見ていきたいと思います。
生理痛が重たい
生理痛が重たくて市販の鎮痛薬が手放せない、学校や会社を休んでしまう人はいませんか?
ホルモンの影響によって子宮の収縮が行われますが、年齢を重ねると痛みが減っていくのが通常である生理痛はホルモンの影響を強く受ける10代~20代とは異なり30代は生理痛が軽くなっていくものです。
30代になっても重い生理痛に悩まされている場合は子宮筋腫がある可能性がありますので検査を受けた方がいいでしょう。
生理の量がとても多い
日中は多い日用ナプキンが手放せず取り替える頻度が多い、夜用のナプキンを使っていても漏れてしまう人も注意が必要です。
生理の量が多いか少ないかということは基準がわかりにくいものですが、勉強・仕事・遊びのどの場面においても生理のことが気になって支障が出る場合には婦人科で相談をしてみてください。
薬によって経血の量を抑えてくれるなど生理との付き合い方が変わっていくでしょう。
生理が月2回以上ある
不正出血の可能性があり、約1カ月の間(28日間)に2回以上生理が起こる場合は注意をする必要があります。
がんや卵巣機能異常など含めて病気や異常がないかを確認した方がいいでしょう。
排卵が正常に行われないことによって生理の頻度が増えている可能性もあるので、子宮筋腫含めて不妊のリスクを上げないためにも検査を受けることをおすすめします。
生理で大きな血の塊が出ることが多い
月経過多と呼ばれ生理が正常に行われず、強い生理痛があり大きな血の塊が出る場合は婦人科に相談をした方がいいでしょう。
原因によって異なりますが、子宮筋腫など子宮の病気の場合は手術や貧血改善のための鉄剤投与などを行われます。
他にもホルモンの分泌異常による場合にはホルモン剤の投与によってホルモンバランスを安定させて生理がスムーズになるように治療が行われます。
貧血を起こしやすい
生理の量が多いと貧血を起こしやすいのですが、日常生活に支障が出る場合には貧血の治療を含めて子宮筋腫など子宮が正常な状態であるかを確認した方がいいでしょう。
貧血持ちの女性は多いといわれていますので、症状が軽くても大丈夫だと簡単に済ませてしまうかもしれませんが病気にならないようにするためにも一度検査を受けることをおすすめします。
将来子供が欲しいと思っている人は不妊や流産のリスクを減らすためにもそのままにしないようにしてください。
まとめ
女性の4人に1人は子宮筋腫と閉経まで付き合っていかなければならないにもかかわらず、明確な原因や予防法が無いという実態があります。
だからこそ一番有効な手段は「定期的に婦人科検診を受けること」だと思います。
【本日のポイント】
子宮筋腫は体にどのような影響があるのか
・手術は必要なのか
・妊娠できるのか
子宮筋腫の可能性がある症状
・生理痛が重たい
・生理の量がとても多い
・生理が月2回以上ある
・生理で血の塊が出ることが多い
・貧血を起こしやすい
みなさん自身の健康と家族計画を実現させるためにも予防するという意識を持ってほしいと思います。